アーチャン光男
シーラタンマの教え(道徳の法)
1 何も軽蔑しない
自分と他の人、自分の物と他人の物。
生き物たち、無生物も含めて、
あらゆるものを軽蔑しないこと。
2 させて頂きますの気持ちで行う
いつでも新人さんのように、
〜させていただきますの気持ちで行うこと。
(例:お手伝いさせて頂きます)
3 正しい言葉を使う
穏やかで思いやりのある、
よく説かれた(しっかり噛み砕かれた)
だれが聞いても、心地の良い言葉を使うこと。
心の健康のための7つのトレーニング
1 呼吸を良き友とする
できるだけいつも、
呼吸にも軽く意識をかけているようにする。
(マインドフルネス、サティ)
呼吸への意識が得意でない方は、
五感を通じた感覚への意識でもいいでしょう。
(例: 地面と触れる足の感覚、耳から聞こえる音の感覚)
あるいはプットー瞑想といって
息を吸うときにプッ、息を吐くときにトーと
心の中で常に唱える瞑想方法もあります。
2 1日20分のアーナーパーナーサティをする
1日20分だけでも、座ってメディテーションする
しんどい方は5分でもOKです。
3 心の応急処置として深く長い呼吸をする
深く長い呼吸をすると、
心が落ち着いてリラックスします。
4 正しい言葉を心がける
穏やかで思いやりのある、よくかみ砕かれた
わかりやすい、だれが聞いても
心地の良い言葉を使うこと。
もっと具体的には次のような言葉です。
◯5つの正しい言葉
時にかなった言葉
事実にかなった言葉
謙虚な優しい言葉
ためになる言葉
慈しみのある言葉
控えた方がよい言葉は次になります。
◯4つの悪い言葉
偽りを言う
悪口を言う
二枚舌を言う
無駄口を言う
5 悪い癖を改める
1日1つ、悪い癖を直す。
6 何か善いことを1つする
1日1つ、善いことをする。
7 善いことを考える時間を作る
ポジティブなことや、前向きなことを考える。
ヴィパッサナー実践原則
1 身勝手にしない
ヴィパッサナー瞑想していることを理由に、
身勝手な行動をしないこと。
2 思い上がらない
ヴィパッサナー瞑想していることを理由に、
驕(おご)り高ぶって偉そうにしないこと。
3 何も見返りを求めない
なにか見返りを求めて、瞑想しないこと。
4 負ければ僧
自分を低い人にします。自分を敗者にします。
負ければ僧。勝てば悪魔です。
(お寺のある場所にそのまま書かれていた文章)
自分を低い人にして、
相手に負ければ僧侶です。勝てば悪魔です。
(例:言い争いになっても相手に勝ちを譲る)
後書き
後書き
お疲れさまです。
日本人の上座部仏教の僧侶で
アーチャン光男という人がいます。
彼の弟子の
アーチャン・アキから教わったのが、
シーラタンマの教え。(道徳の法)
心の健康のための7つのトレーニングは、アーチャン光男が書いた本。
(タイ語、英語、日本語の翻訳があります)
ヴィパッサナー実践原則は
私が修行させて頂いた、
Wat Pah Sunantawanaramの
壁に貼ってあった言葉です。
(ワット・パー・スナンタワナラーム@タイ国カンチャナブリ州))
どれも確かな効果があり、
実際に、自分の心や周りの環境が
少しずつ変わっていくことを実感できます。
現状に苦しんでいる方や
幸せになりたいと思われている方、
いま幸せだよという方にもお勧めです。
それではこの辺で。
ありがとうございました。